腱鞘炎の鍼灸治療

東洋医学では季節ごとの身体の変化が予測できます。

春は木 すなわち肝が関連する症状が多く見られるようになります。

肝に関連する項目 「筋」 に関連する部分について解説します。

筋(きん)は文字通り筋肉とか筋(すじ)に関連します。

この時期、ぎっくり腰、首痛、寝違い、顔面神経痛、腱鞘炎を訴える方が増えます。

 

 

今日は腱鞘炎を訴えて来院された 6歳 女性。

3月のピアノのコンクールを控え 毎日ピアノの練習に没頭しているとのこと。

6歳ながらバッハ作曲の難しい曲を弾いているそうです。

 

 

症状: 右の第4、5指を曲げた時に指の付け根の痛み→

 

東洋医学的な見方

 春は肝のバランスが変動しやすくなっています。

肝が実に傾いたため肺が刻され(犯され)るようになっています。

 

治療

肺に関連するツボ 太淵
脾に関連するツボ 太白

上記を使って肝経と肺経のバランスを調整しました。

 

 

さらに局所治療として

腱鞘炎の場合肩甲骨の周囲に特有の圧痛がでます。

ここを鍼で少しおします。

経過

2回ほどの治療で痛みは消失しました。

 

 

考察
 
ピアノを弾いていて指が痛むようになったら無理に弾き続けてはいけません。

原因は力の入りすぎや急激な練習にあるようです

 

小指の付け根付近が痛むのであれば力の入りすぎ
手首や腕の外側が痛むのであれば急な練習のしすぎとのこと。
(ピアノの指導者より)

どちらも少し練習のペースを緩める必要があります。

 

 

今回は少し力が入りすぎていた可能性があります。
練習がすすみ力が抜けてくると痛みがでることもなくなりました。

一般的な治療では湿布や消炎剤の塗布など痛みを紛らわす治療がありますが
一時しのぎですね。

鍼灸の本治法(経絡バランスの調整)としては
上記に示したように肺経と肝経のバランスを整えました。

局所治療では肩甲骨下部の膈兪付近の圧痛を目標に処置しています。
これは腱鞘炎の治療のポイントとなるところです。

肺経の使い方は気をつけねばなりません。

今回は左側の太淵をつかいましたが、
右側の肺経を補いすぎると指の動きが悪くなることがあります。

追記

ピアニストが手首を傷めたり、腱鞘炎になる場合は 奏法に誤りがある場合がほとんどです。

根本的に直そうとするならば、演奏スタイルの見直しも考えたほうがよさそうです。

戸田 黒木ピアノ教室HPより

 

 

 

たまはりきゅう院 院長 田巻和洋

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