病気の原因について

病院では病気の原因の除去についてはあまり重要視しません。しかし、原因を断たなければいくら良い治療をしても症状の改善スピードは緩みます。治療と並行して病気の原因除去についても考える必要があります。

東洋医学的に考えると病気の原因は感情の変化、気候の変化、その他の3つに分類されます。

良くない感情(ストレス)が病気のもとになる 

東洋医学には感情の乱れが病気を生むという考えがあります。感情の乱れ、すなわちストレスは気持ちに影響を与えます。それが気持ちよいものであれば問題はありません。良くない感情であればそれがストレスとなって病気の原因になるのです。

「病は気から」ということわざがあります。この気というのは物事をどううけとめたかという受け止め方を表したものです。何らかの外的因子により感情に変化が生じたとき五行の色体表にしめされるように経絡に変動が生じ、その影響が繰り返されると経絡に関連する症状が発現するのです。

引き起こされる症状

(イライラ)
怒りすぎると気があがる…気が血を伴って頭に上昇したままなる。
【症状】めまい、頭痛、眼の異常、卵巣の痛みなど
喜び過ぎると気が緩みむ…不眠や不安など精神に影響を与える。
【症状】集中力低下、不眠、不安、動悸など脾の運化が弱まり消化吸収を損なう。
考えすぎる…脾を傷つけ気は停滞する
【症状】腹痛、食欲不振、過食など胃腸症状
悲しみ憂いが過ぎると気が消る…気と津液の巡りを妨げる
【症状】咳、息切れ、胸苦しさなど
恐がりすぎると気が下がる…腎に気を貯蔵することができなくなり気が下降する
【症状】白髪、失禁、脱腸、難聴、めまい
驚きすぎると気が乱れる…気が乱れることにより精神に混乱が生じる
【症状】動悸、不眠、物忘れ

ストレスと病気の関連を病理学的に考えてみます。

ストレスの刺激により感情に大きな乱れがあると副腎皮質からコルチゾールが分泌されます。このコルチゾールとNK細胞がくっつくとNK細胞は死んでしまいます。一方、白血球の一つである好中球も増加し、組織を破壊する性質のある活性酸素を大量に発生します。この活性酸素は老化や病気を引き起こす原因物質になるのです。

ストレスが長期的に続くと免疫機能は低下していきます。

栄養学的なアプローチ

活性酸素の除去能力のあるビタミンEやCを積極的に摂取することもが免疫機能の活性化につながります。

東洋医学では内因へのシステマティックなアプローチができる

当院のはりきゅう治療ではストレスによって歪められた経絡を調整することができます。こうすることで、自然治癒力が改善され結果的に症状が軽減されるのです。

東洋医学では五臓の色体表(五志)では経絡と感情とが関連付けらています。言い換えれば感情によって乱れている経絡は予想できるのです。経絡の変動を調整するのが経絡治療ですから、薬を使わずに症状の改善が見込めるのです。

気候の変化について

気候の変化も病気の原因の一つです。
この気候の変化は風、寒、暑、湿、燥、火であらわさます。
これらが風邪、寒邪、暑邪、湿邪、燥邪、火邪となって身体に悪影響を与えることがあります。
これらが身体の抵抗力に勝った時に病気の症状が現れます。

引き起こされる症状
風邪 年間を通してあらわれる。
【症状】頭痛、はなづまり、のどの痛み、まぶたのむくみ、めまいなど
暑邪 夏の盛りにみられる
【症状】高熱、顔が赤くなる、多汗、のどの渇き、息切れ、脱力感
湿邪 梅雨など湿気の多い環境で現れる。
【症状】下痢、頭重、尿がでにくい、胸のつかえ、足のむくみ、倦怠感
燥邪 秋から冬のように、乾燥している環境で現れる。
【症状】口、鼻の中、皮膚、空咳、胸の痛み
寒邪 冬や気温が寒い時期に多い。
【症状】さむけ、吐き気、下痢、腹痛、手足の冷え、頭痛、関節の痛み
火邪 他の邪気が鬱して熱化したもの。季節性はない
【症状】高熱、顔や眼が赤くなる、精神不安、不眠、歯茎の腫れ、便秘

その他、身近にある様々な病気の原因

・毒物

医薬品の副作用、口腔内金属、シャンプーなど。
医薬品の副作用は、本人や医者が気づいていない場合が多いのが特徴です。原因薬物を特定中止することが最善です。また、病院関係者や薬剤師に相談しても問題が解決しない場合もありますので、その場合は当院でご相談ください。

・環境

電磁波によるもの:最低限、睡眠時は電磁波の影響を少なくするようにしてください。
温風式暖房器具:温風で空気を温めることはできますが、躯体中心を温めることはできません。真の暖房能力は遠赤外線量に比例します。冷え傾向の強い人は遠赤外線量の多い輻射式暖房器具を取り入れましょう。

・労倦

十分な休養が大切です。休養に勝る治療はありません。

・房事不摂生

房事とは生殖活動のこと。最近は夫婦生活の過少が問題になることが多いです。

・五労

久視(目の酷使)、久臥(寝たきり)、久座(座り続ける)、久行(歩き続ける)、久立(立ち続ける)を指します。同じ動作や行為を長時間続けることも病因となるのです。

・飲食失節

飲食の節度がなくなることをいい、食べ過ぎや、ひとつのものばかり食べる偏食などが挙げられます。

電磁波障害について

電気製品にあふれた現代では電気製品から出る電磁波の影響を受け易い状況にあります。 電磁波は皮膚、粘膜、眼、耳症状、頭痛やホルモン異常、睡眠障害など自律神経の異常を引き 起こしたり発がん性もあるといわれています。


電磁波とは、空間の電場と磁場の変化によって形成される波です。
電磁波=電場+磁場+電波+静電気


身体への影響と対策

①電場

電気製品および配線の周囲は電場が発生していると認識すること
【性質】人体を含め物質の表面を流れる、 電場は静電気として人体に溜まる。
【影響】皮膚表面に変化を与える。 自律神経に変化を与える
【対策】特に睡眠スペース電場の影響を少なくすること。 パソコンはアースまたは電磁波除去装置(プラグインアース)をつける 不要な電気製品はコンセントを抜く 睡眠スペースは電気製品、電気コード、コンセントから距離をとる

②磁場

ヒーターや電磁調理器など熱の発生する電気機器は磁場が強いと認識し、動作時は距離をとる こと
【性質】人体を含め物質を通り抜ける 影響 発がん性、内臓疾患、白血病
【対策】電子レンジ、電気ヒータなど地場の強い電気製品は動作時に距離を取る 電気カーペット、電気式床暖房、電気毛布、電気行火は使わないことが望ましい

③電波

過敏な人は電波発生源と距離をとること
【性質】電場、磁場の性質を合わせ持ち遠くまで飛びます。
【対策】夜間は電波発生源(Wi-Fi 機器、スマートフォン)は電源を切る、寝室に電波発生源は持ち込まない

④静電気

電気製品にあふれた現代は過剰な電気が身体に溜まり易い状況にあります。 電場が身体にたまると静電気とよばれます。
【対策】時々、溜まった電気を地表へ放電する。 アースインナーシートを使い睡眠時に放電する。

アースインナーシート

日本蚕毛染色株式会社が開発した導電繊維サンダーロン R を使用  抵抗値は1×102 Ω/cm (導電物質の比抵抗値は10-2 Ω/cm)

当院のベッドにはアースインナーシートが敷いてあり、寝ているだけで人体に溜まった過剰電気 が放電されるように設計されています。 電磁波障害についてはわが国では正式な病名として認可されていません。そのため、医師も判断できない場合がほとんどです。当院は電磁波問題にも明るく、患者様へ様々なアドバイスをいたします。

アースインナーニット