心の病

自律神経が乱れると、夜中に何度も起きてしまう中途覚醒や、寝付けないなどの睡眠障害、情緒不安、集中力がない、物忘れ、イライラする、やる気が出ない、気分の落ち込み、性欲減退、うつ症状などの症状が見られます。

投薬治療では安定剤や、抗うつ剤で症状を抑え込むことしかできません。これらの薬には吐き気や倦怠感、薬物依存性などの症状の強い副作用も多いことから、社会的に問題になっています。

心の病(感情の病)

いわゆるこころの病とは感情の偏りと解釈できます。
東洋医学の五臓の色体表(五志)では経絡と感情とが関連付けらています。

五志の図

ここではもう少し具体的に述べてみます。

肝実: イライラが募り 怒ります。
肝虚: オドオドし、取り越し苦労します。

心実: 良くないことも喜び、笑います。
心虚: 感動がなくなります。

脾実: 思い過ごす。
脾虚: 思いが起こらない

肺実: 憂う、悲しみ、原因もなく泣けて涙がとまらない
肺虚: 体も心もじっと動かず悲嘆にくれる

腎実: じっとしていられず逃げ廻る
腎虚: ちょっとした光 音などに恐れおののく


経絡バランスの偏りによってこれらの感情の偏りが発現します。

 例: 心経と腎経のバランス異常
たとえば、動悸があって不安感が強い場合は心経と腎経の経絡バランスに問題があると考えます。腎経が虚でその相克関係にある心経が実になったりするわけです(その逆もあります)。

この場合は、腎経のツボである復溜を補い相克関係にある心経とのバランスを調整します。こうすることで動悸(心経)が軽減され不安(腎経)も軽減されるのです。


 例: 肺経と肝経のバランス異常
肺経が充実しすぎると、意味もなく悲しくてちょっとしたことで、シクシク涙がでてきてしまうことがあります。 こういう場合は、肺経と相克関係にある肝経を補うことで肺経とのバランスを調整します。

適宜、心経を補うこともあります。こうすることで、悲しみの感情(肺経)が打ち消され症状が軽減されるようになるのです。



症状を発現してすぐの場合や服薬がない場合は比較的早期に治療効果が期待できます。
平均的には1~3カ月です。

一方で、症状を発現してからの経過が長い場合は依存性の強い抗不安剤、抗うつ剤などの医薬品を併用している例が多いことから、治療期間は長くなる傾向になります。


最終的には薬を飲まない状態での症状の改善を目指します。医薬品を徐々に減量しながら鍼灸治療をすすめていきます。適宜、栄養療法もとりいれていきます。


事例は院長ブログでご紹介していきます。