突発性難聴の鍼灸治療 その2(局所的治療)

突発性難聴(耳鳴り、耳閉塞感、耳響き、難聴)の治療に

遠隔的な経絡治療とあわせて局所的な治療も行います。

 

局所的な治療 山元式新頭鍼療法

 宮崎県日南市の医師 山元敏勝先生によって開発された

頭鍼療法(YNSA;Yamamoto New Scalp Acupancture)のことです。

(新しい頭鍼療法 日本良導絡自律神経学会雑誌 Vol. 35)

かなり大ざっぱにまとめると、

頭皮にある特異のツボを用いて全身の症状の改善をめざす治療法です。

 

 

脳神経関連の症状の改善例が多く報告されており

突発性難聴についても多くの改善例がみられます。

ここでは、治療点の一部を紹介します。

基本I点

耳の周囲に治療点が多いのも特徴です。

 

四感覚点

①眼 ②鼻 ③口 ⓸耳

額付近にも耳の治療点があります。

ストレスが多いと左右の額にずれが生じます(変形する)。

多くの場合、右の額が下がる傾向にあります。

 

 

三脳点

 

①大脳点

②小脳点

③間脳点

 

 

12内臓点

内臓点8は第8脳神経(知覚神経) 内耳神経(聴神経)です。

聴神経は聴覚を司る蝸牛神経と平衡感覚をつかさどる前庭神経の二つがあります。

聴神経障害:めまい、耳鳴り、難聴、聴力障碍、平衡障害など

 

臨床ではこれらの経穴も治療のポイントになります。

 

 

セルフで行う場合

頭の中心の1センチ外側(12内臓点)にそって指の先端で刺激していきます。

頭皮の硬い部分をほぐすようにしていきます。

 

 

局所的な治療の効果

痛みや難聴、耳鳴りなどの症状を即効的にとる目的で処置します。

繰り返し治療することで、効果が積み重なり症状も緩和の方向へ向かいます。

 

治療の受け方

突発性難聴は早期治療がポイントです。簡単に治るものではありません。

週に2~3回治療をうけ、最初は10回程度を目標に受診されるとよいです。

 

 

 

 

たまはりきゅう院 院長 田巻和洋

 

 

 

この投稿へのコメント

コメントはありません。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

14 − twelve =

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

この投稿へのトラックバック

トラックバックはありません。

トラックバック URL