突発性難聴は1カ月が勝負です。
今日の患者さんは
50代 男性 約一カ月前に左耳の突発性難聴を発症
難聴以外にも、耳鳴り、耳の響き、耳閉塞感があり
飲んでいる薬
メチコバール、アデホスコーワ
病院にてステロイド点滴もしたが、あまり効果がありませんでした。
この症例では
一カ月間の鍼灸治療で難聴はほぼ完治
耳鳴、耳の響き、耳閉塞感は完全ではないが
気にならないレベルまで改善しました。
このように投薬治療が無効であっても
鍼灸治療で奏効する例も多数あります。
経験的に分かったこと。
- 投薬治療が無効であっても鍼灸治療が有効な例は多い
- 右耳よりも左耳のほうが治りが良い。
- 耳の周囲や首肩に違和感が伴う場合は、その違和感が改善すれば
難聴など耳の症状も改善していく。
- 高齢者より若年者の方が治りが良い
- 治療開始は早いほど良い。
- 発症後時間の経過しているものは完治までに時間がかかる
- 治療は集中的(週2~3回)にしたほうが治りが良い
特記事項として
- 5年間 難聴だった方が一カ月の治療で完全に治ってしまった例もあるので
必ずしも発症後経過が長いと効果が出るのに時間がかかるとはいいきれません。
まとめとして
発症して1カ月以内の場合、
2週間~1カ月程度治療していただくと、
ほとんどの場合 治療前の状態よりもよい状態(難聴、閉塞感、耳鳴り)を実感できると思います。
以上から耳の異常で鍼灸治療を受ける場合は
少なくとも一カ月程度治療を受けてみることをお勧めいたします。
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たまはりきゅう院 院長 田巻和洋
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