鍼灸治療で脈をととのえるということ(浮いている脈、沈んでいる脈)
当院の鍼灸の治療では浮いている脈を沈んだ脈になるように治療をすすめます。
そうすると気持ちは楽になり症状も軽減へ向かいます。
- 浮いている脈 (浮脈 ふみゃく)
手首の脈に軽く指をのせたときに感じられるくらい表面上に浮いている脈のこと。
例えば、
風邪のようなときは脈が表面上に力強く感じられます。
一方、脈が表面上に感じられるが力がない場合は
陰経の経絡(肝経、心経、脾経、肺経、腎経)が十分に機能していないことを示しています。
(多くの場合はこちらがあてはまります)
陰経の経絡上のツボへ針先をあて経絡に元気を与えることができれば、
浮いた脈は引き締まり、沈みます。
不妊治療に関連して考えると
脈が浮くというのは脈が広がっていて臓腑機能が落ちている証拠です。
生殖機能に関連する腎の脈が浮いているのであれば腎に力がないということ。
鍼灸治療をすることで腎の脈を引き締め 弱わり切った浮いた脈に力を与えて引き締め沈めていくことで腎の機能が十分に発揮できるようになるのです。
- 沈んでいる脈(沈脈 ちんみゃく)
手首の脈に指をのせ、少し沈めたときに感じられる脈のこと。
寒さ(寒邪)や湿気(湿邪)が身体を侵している脈をいいます。
通常、沈んだ脈は治療後も沈んだままです。
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