「不安感」は腎の問題
東洋医学では
「心は神を蔵し、神明を主り(つかさどり)、
腎は精を蔵し、脳に通ずる。」
と言われています。
言い換えると
「心が脳をコントロールし
腎が脳を支えている」
ということです。
腎の経絡が働かないと
脳が機能しなくなり
思考できなくなります。
緊張しすぎて頭真っ白
なんてことありますよね。
腎は恐れ、怖いなどの感情
すなわち不安と関係があります。
うつ状態のように不安感が強いと
まともな考えができなくなるということです。
過労死のように
「寝る時間もなく働きすぎてしまい、結果 死を選んでしまう」などは
こういうことでしょう。
症例紹介
30代の男性で不安感を訴える方が来院されました。
深夜帰宅~早朝出勤を繰り返しているうちに
不安感が強くなり、仕事中に焦燥感、がでるようになったとのこと。
食欲もなく
日中は息も吸いにくかったり、
夜もあまり眠れず緊張で早く目が覚めてしまいます。
(腎経と脾経の症状がでています)
この方の場合
1カ月程度の鍼灸治療で
腎経のバランスをととのえることにより
不安感、焦燥感、息の吸いにくさ、早朝覚醒、食欲不振
いづれも改善されました。
大事なのは十分に休息をとること。
睡眠不足は
脳を支える腎へのストレスになります。
十分な睡眠を補う薬や治療はありません。
関連ページ めまい、難聴、心の病とは
たまはりきゅう院 院長 たまき
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