耳閉塞感と突発性難聴でプレドニンを服用中です。

〇今日は50代の女性です。

 

・主訴は難聴と耳の閉塞感。

 

 

 

9日前に急に左耳の聞こえが悪くなった、耳が詰まったような感じもある。

耳鼻科に行き薬を服用しているが、1週間たっても改善が見られないので鍼灸治療を希望して来院。

 

・医薬品

プレドニン、メチコバール、アデホス、

 

・その他の症状

夜の眠りが浅く数回起きる、夜間尿1回、生理痛も強い

 

 

〇東洋医学的な所見

眠りが浅い→脾や肝

夜間尿、生理痛、耳の症状→

 

 

 

 

難聴を訴える方の場合、

 

① 腎と脾のバランス

 

または

 

② 肝と脾のバランス

 

の乱れが多くみられます。

 

 

今回の場合は、腹診、切経、脈診から腎と脾のバランスに問題がありそうだと判断しました。

 

 

〇治療方針

 

 難聴は早期治療が改善のコツです

 

薬を服用と併行して、週2回のペースで鍼灸治療を勧めることにしました。

 

 

 

〇治療経過

 

・治療1回目 4月26日 

腎虚証 右 大鐘 補法

 

 

・治療2回目 4月28日

耳の症状は変わらないが、夜間尿は軽減した。

 

 

経絡治療では

耳の症状は反応が遅い場合もあるので夜間尿など別の指標も観察しながら治療の適否を判断します。

 

夜間尿(水の出入り)は耳と同じの症状に分類されます。

 

 

 

 

五行で水(腎)の行に耳がありますね。

 

夜間尿が改善しているので反応はよいと判断しました。

 

 

 

・治療5回目 5月10日

 

聴力検査の結果 完全ではないが改善の傾向があり。

夜の眠りも改善し眠れるようになる。

 

しかし、耳の閉塞感はまだ残っている。

 

 

 

・治療6回目 5月17日

 

生理痛がなかった。(生殖器も腎に分類されますから、よい反応です)

閉塞感はまだある。

 

 

 

・治療10回目 6月14日

 

耳の聞こえは一時改善したがあまりよくない。

低音が聞こえないようだ。

 

 

 

治療方針を変更した。

脾虚 右 太白 鍉鍼で補法

 

 

・治療14回目 6月28日

 

耳の聞こえは改善している。

閉塞感も軽減して調子よい。

 

 

 

・治療18回目 8月28日

 

耳の聞こえは改善し、閉塞感も気にならないということで治療を終えた。

 

 

 

 

〇考察

今回の症例は4カ月 18回にわたる治療であった。

突発性難聴が発症して比較的に早めの対応であったので早い段階で難聴症状は改善した。

 

 

難聴の改善とともに夜間尿や生理痛も改善がみられているので方針はよかったと考えられます。

 

 

途中 治療方針を腎虚から脾虚に変更しています。

腎を繰り返し補ったことで腎と脾のバランスが逆転し脾が虚になったようです。

 

 

 

耳の閉塞感の処置にやや時間がかかったが全体としては平均的な経過でしょう。

 

 

〇まとめ

 

 何度もいいますが、難聴の治療は時間との勝負です。

治療ができない状態が続くと改善までの時間がかかったり、症状が固定したりします。

 

ある程度 改善するまでは週2回程度は治療にくる努力も必要ですよ。

 

 

 

難聴の治療は早期治療が必須です

 

 

以上

 

 

無痛のはりきゅう   たまはりきゅう院

JR浦和駅北口徒歩2分

さいたま市浦和区東仲町8-17

☎048-883-6538

http;//tama-hariq.com

 

 

 

1784

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この投稿へのコメント

コメントはありません。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

five × 5 =

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

この投稿へのトラックバック

トラックバックはありません。

トラックバック URL