パニックといわれました。だけど、デプロメールは飲みたくありません。
今日はパニック症状をもつ30代の女性です。
18歳のとき 過呼吸となりパニック症状と診断されました。
この時は投薬治療にて、症状が軽減していた。
しかし、薬をやめるのが大変だったそうです😢
最近 同様な症状がでており心療内科でデプロメール、リーゼを処方されました。
しかし、これまでの経緯からなるべくなら薬はのみたくはありません。
今のところ処方された薬は症状がひどいときのみ服用しています。
パニック症状を鍼灸治療で改善したい❗❗ということで来院されました。
デプロメールやパキシル、ルボックス、ジェイゾロフトなどは SSRI とよばれる選択的セロトニン再取り込み阻害薬といわれています。
近年、パニック症といわれる動悸、めまい、うつ、不安などの症状に使用さることが多いようです。
しかし 「 SSRI は副作用も多いし、やめるのが大変な薬の一つ」 なんです。
この薬の離脱症状(しゃんしゃんといった耳鳴り、ビリビリ感、眠気、悪夢やめまい、混乱、震え、うつ症状、肩こりなど)に苦しめられることが多いのです。
こんな副作用が予想される薬なのにいとも簡単に処方しちゃっているのが現実なのです❗
この方は過去に離脱症状に苦しめられた経緯からSSRIの服用をしたくないとのことでした。
○主訴
不安感 (暗くなると不安になる)、怖い、泣く、
息が吸いにくい
○その他の症状
寝つきが悪い
だるい
食欲がない
生理痛が強い
中耳炎に時々なる
水を多く飲む
肩こり
息切れ
泣く
→やはり 典型的なパニック症状。
○これらの症状を東洋医学的に考えて見ます
腎の変動
不安感、特に暗くなると不安になる
恐い
息が吸いにくい
中耳炎に時々なる
寝つきが悪い
生理痛が強い
水を多く飲む
肺の変動
泣く
肩こり
息切れ
脾の変動
だるい
食欲がない
ザーッと見ても 腎の乱れが多いのがわかりますね。
経絡的に腎経バランスが乱れていることが予想できます。
もう少しつっこむとパニック症状の多くは
「腎と心のバランスの乱れ」
と考えます。
○鍼灸治療
腎経に関連するツボを刺激して腎と心とのバランスを整えることにしました。
○経過
1回目 不安感はあるが、息苦しい感じが 少し楽な感じがするようになる。
3回目 息苦しさはだいぶましになる。しかし、夜の不安感が残る。
5回目 夜間に不安で起きることがなくなり、気分的にも改善している。
現在、引き続き 治療継続中。
○考察
このようにパニック症状に鍼灸治療は非常に有効です❗
このまま治療を続ければパニック症状は消失し、鍼灸治療を終えても薬の様な離脱症状なども発現することはありません。
薬による治療ではパキシル、ルボックス、デプロメール、ジェイゾロフトなどの SSRI による治療が一般的ですが、副作用や中止時の離脱症状の問題からおすすめできません。
まず 薬を服用する前に鍼灸治療を試してほしい。
また今回は数回の治療でパニック症状の軽減が確認できました。
これは先にあげた SSRI を始めとする向精神薬の服用がほとんどなかったことが影響しています。
薬を長期間服用している場合は服用量を徐々に減らし、離脱症状を軽減しながらの治療になります。そのため症状の軽減にある程度の時間がかかります。
また鍼灸治療は離脱症状の軽減にも有効です。
パニック症状の軽減、向精神薬の離脱症状の軽減に鍼灸治療を活用してみてはいかがでしょう。
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