突発性難聴の鍼灸治療 その1(遠隔的な治療)
突発性難聴の鍼灸治療には局所治療と遠隔的治療があります。
遠隔的な治療
当院のメインの治療は経絡を使った治療です。
経絡は電車の線路、経穴(ツボ)は駅でたとえてみます。
- 北陸新幹線は東京駅からはじまり大宮駅を経由して金沢駅まで伸びています。
東京から北陸地方へ行きたい人は東京から乗ればいいですね。
胆経の経絡は足小指の至陰から始まり光明を経由して耳の前の聴会、眼のふち瞳子髎までつながっています。
至陰穴や光明穴を刺激することで耳や眼に影響を与えることができるのは経絡がつながっているからです。
顎関節や、鼻、首、肩の治療ポイントは必ずしも顎、鼻、首肩周辺にあるとは限りません。
このように突発性難聴(難聴、耳鳴り、耳閉塞感、耳の響き)の治療ポイントも足先や手先にもあるのです。
下の写真はその一例で中渚穴です。
これが当院で作用している経絡治療が遠隔的な治療である仕組みです。
経絡治療の治療効果
体質の改善を目指すための治療で、数時間後~数日後に治療の効果が出てきます。
即効性はありませんが、身体の経絡の不均衡が整いやすくなります。
その結果、身体の自律神経の機能が改善され正常に向かいます。
ただし、ストレスが多かったり睡眠不足などの状態があるなど身体の状態がよくなければ
治療の効果が出にくかったり、効果の持続が短くなります。
夜更かしはせず、睡眠時間をいつもより多めにとるようにしてください。
治療の受け方
突発性難聴の急性期は週に2~3回程度、治療することをおすすめします。
定期的に治療をうければ健康状態の維持がしやすくなります。
たまはりきゅう院 院長 田巻和洋
この投稿へのトラックバック
トラックバックはありません。
- トラックバック URL
この投稿へのコメント