6年前に発症した耳の閉塞感が改善した例
○6年前に発症した耳の閉塞感が改善した例
今日の患者さんは 30代女性です。
・ これまでの経緯
6年前に耳閉塞感が発症し耳が聴こえにくくなっていた。
特に医療機関にかからなかったが、最近耳の聞こえが悪くなったので耳鼻科を受診し服薬にて治療するがあまり変化はない。
・診断は低音型感音障害難聴らしい。
・主訴 耳閉塞感、難聴
・その他の症状
頭痛(1~2回/月)→肝
首~肩~背部~腰~臀部へかけての痛み。→腎、肝
夜間尿→腎
めまい(回転性)→肝
月経困難→肝、腎
過食傾向→脾
・医薬品
カベルゴリン、プレドニン、レベニン、セルベックス、ドンペリドン、
○東洋医学的な診断
肝、腎に関連する病症が多いことが問診からもわかる。
○治療方針
耳の症状がある場合その周囲(頭部、首、肩)にも異常所見があることが多い。
この症状をとっていくことで耳症状は改善していくことが多い。
○治療のまとめ
肝虚証を中心に週1回 全12回治療したところ、耳鼻科の検診にて難聴症状(難聴症状)は改善したとのこと。
途中3回治療したところで 耳閉塞感は改善し、治療の中盤までに頭~肩~腰症状も消失している。
また、期間中の生理痛はほぼ消失したとのことでした。
○結論
耳症状が発症してから6年と長期間にわたっていたが、数回の治療で耳閉塞感、難聴症状ともに改善した。
通常、難聴症状は発症して1年以上経過していると症状の改善には時間がかかることが多いが比較的に早期に症状の改善が見られた。
このように数年来の耳症状が数回の鍼灸治療で治ってしまうことが時々ある。
また、東洋医学的に身体全体を治療していくことで耳症状にとどまらず生理痛、頭痛~背部痛などの症状も改善した例である。
このように東洋医学では原因にアプローチして治療することから結果的に様々な症状がになくなっていくということはよくあることである。
以上
1982
無痛のはりきゅう たまはりきゅう院
JR浦和駅 北口 徒歩2分
埼玉県 さいたま市浦和区東仲町8-17
日月休診
☎048-883-6538
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