総合感冒薬、解熱剤を服用すると風邪が長引ことがある!
風邪症候群とは上気道粘膜の急性症状の総称です。
具体的には頭痛、発熱、鼻水、寒気、咳などの症状を有しますね。
○発熱の意義
たびたび熱を出す状態が繰り返されると
「 どうして熱ばかりだすのだろうか 」
「 熱がでないような体質に変える方法がないだろうか 」
と考える人もいると思います。
実際に私自身も子供のころよく扁桃腺が腫れ 繰り返し高熱をだしていました。
そのたびに救急外来にかかり両親は気が気でなかったでしょう。
しかしながら熱が出なくて困ることがあります。
寝たきりのお年よりは風邪をこじらせても高い熱が出なくなっていることがあります。
この場合は熱をだすだけの体力がないことが大半です。
お年寄りが熱が高くないので肺炎の心配は無いだろうと思っていると実は重い肺炎になっていることがよくあります❗
現代医学の新しい考え方では 「感染に対する防御の一つの方法として身体の熱を上げるということがある」と考えられています。
20世紀のはじめ ワーグナー ヤウレッグは何千人もの梅毒患者に故意にマラリアを感染させました。
彼らは100人の梅毒患者中 一人治るか治らないかという時代にこの治療によって治癒率が30パーセントになるという大きな進歩を成し遂げました。
そして1927年のノーベル生理学・医学賞を受賞しました。
*ご存知のようにマラリアとは周期的な高熱をおこす重い病気です。
以上から ワーグナー ヤウレッグは高熱が梅毒を治すということが証明しました。
実際 ウィルスや細菌は高温に弱く38-39度の体温になると死滅してしまうといわれています❗❗
葛根湯をはじめ漢方薬を風邪症状のときに服用すると桂皮・麻黄などの発熱成分が身体が温め発熱を促し(ここでウィルスを殺します)そして発汗させて解熱、治癒にいたります。
一方、総合感冒薬や解熱剤をつかって人為的に体温を下げてしまうとウィルスが完全に死滅せず生き残りやすい状態を造ってしまうことになります❗❗
結論として総合感冒薬や解熱剤を使うと風邪症状が長引いてしまうのです。
PL顆粒などの総合感冒薬、解熱鎮痛剤のロキソニンにも解熱成分は含まれます。
風邪を早く治そうとおもったら解熱成分の含まれる医薬品はなるべく服用しないほうが良いのです。
(症状が辛く一時的に症状を抑えるために使用する場合もあります)
鍼灸治療ももちろん風邪症状に有効です。
そしてより身体に優しい治療法です。
特徴として体温が高いのにもかかわらず鍼灸治療を併用している場合は比較的に元気な状態で症状を軽減します。
子供の場合はより顕著です。
私の子供は5歳になりますが生まれてから発熱で病院にいくことはほとんどないですし、
38℃くらいであれば普通に元気にしています。
鍼灸の場合は治療方法により発汗をさせないで熱を下げていくという方法も可能です。
発汗は体力が消耗するのでできればないほうがよいのです。
身体の自然治癒力に働きかけますからウイルスを長生きさせるような解熱の仕方はしません。
私は薬剤師ですから風邪の治療に漢方治療も鍼灸治療も使用した経験があります。
通常の風邪であれば漢方治療よりも鍼灸治療のほうが体力を消耗せずに症状を軽減させることのできる治療法だということがわかりました。
風邪の際に服用する薬はよく吟味してくださいね。
参考: 山田 真 著 子どもに薬を飲ませる前に読む本
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この投稿へのコメント
ちゃんとこれってコメントされてるんでしょうか…ちょっと不安だけど書き込みました!
tamachanさんのブログ見てたら思わず書き込みせずには居られなくて…一応、tamachanさんのブログをお気に入り登録させてもらいました。今私の携帯のブックマークにtamachanさんのブログ入ってます(´∀`)私、最近子育てとか、元旦那のこととかで色々疲れきってたけど、tamachanさんのブログで元気もらえたし、気持ちも楽になれました(´∀`*)自然と少し笑顔が増えた感じもしちゃってますo(^-^)oこんな素敵なブログを書いてるtamachanさんって色んな経験されてると思って、私色々相談したいと思って載せたんですけど、ちゃんと表示されてますか?ヽ(*’-^*)。時間とか気にしないでいつでもメッセージもらえたらうれしいです(●´∀`●)まだ夜は肌寒い時もあるのでお体には気をつけてくださいね(=^_^=)(うちの三歳の娘風邪引いちゃいました…)
>napona@i.softbank.jpさん
コメントありがとうございます。
ブログは気まぐれで書いてます。 役に立っているようならうれしいですね。質問あればどうぞ。