はりはなぜ効くのでしょう

「ツボを刺激することによって皮下にある神経受容体→神経系→脳に伝わり、その反射により血液循環を改善し…」などと教科書には説明されておりますが、それほど単純ではないようです。

私たちの体には、「気」というものが巡っています。気とは形もないし目にも見えるものではないけれども、私たちが生きてゆくために必要なエネルギ―のことをさします。元気、やる気、などの気です。気持ちが入れば身体も動くことは誰でも私たち知っていること。 気は全身に存在し、人体表面にある「経絡」という、気の通り道の上を円滑に廻ることで生命を維持しています。 その経絡を流れる気が淀んでしまうと、その経絡に関連した部分に病気の症状として表面に現れ病気の症状がでるのです。

一般の鍼灸治療というと鍼を症状のある部分に数ミリから数センチ刺していきますが、これはただの刺激鍼であって実は気の調整はできません。当院の鍼治療は気の調整をするために、気の変動(淀み)を独自の方法で診断し、治療しています。これが脉診流経絡治療です。

人体は微弱な電気エネルギーにおおわれています。

LEDランプの写真
皮膚の微弱な電流を感知しLEDが赤く光る
人体電位計測計の写真
人体電位計測計

人の身体自身が伝導体であり微弱な電流が全身を巡っています。脳波や心電図は身体の電位の変化を計測したものです。近年、皮膚の表皮にも微弱な電位があることが証明されました。正常な人の表皮では裏側に対して表皮がマイナス数10ミリボルトの電位を持っており、皮膚が損傷すると損傷部位の電位差はなくなります。つまり生命のある身体は微弱な電気エネルギーによっておおわれ制御されていることがわかります。これは「気」が身体の表面を廻って、人体の機能をつかさどっているという考えにあてはまります。


全身を巡る経絡の不調は皮膚表面の変化(ざらつき、へこみ、温度違い、電位差など)として現れます。皮膚表面のケラチノサイトにはTRPといわれる神経受容体があります。皮膚表面にはり先を接触させることで、治療者の僅かな電流が鍼を通して患者さんの皮膚表面のTRPへ伝わります。その刺激が知覚神経および皮膚表面を介して脳を含む全身へ伝播していくのです。


このような仕組みではり刺激が全身へ刺激を送っていることが分かれば鍼を接触させる(近づける)だけで治療効果が出せるのも不思議なことではありません。 従来は「接触鍼は気の調整である」という概念的なものでしたが、「接触鍼は電気(微弱電流)の調整である」ということなのでしょう。 以上から、接触鍼による経絡治療は微弱電流を調整できる唯一のはり治療法になります。

当院の電動ベッドは電磁波対策済みです。

はり治療は術者に流れる僅かな電流が金属製の鍼を通して患者さんの皮膚表面に流れることにより治療効果がでると考えられます。そのため電動ベッドの電磁波対策は必須です。

当院のベッドはアース対策をしているため、ベッド上の電磁波(電場)が速やかに地面に除去されるようになっています。そのためこのベッドに横になった際に地面に寝ているときと同じ状態になるのです。

電磁波測定機による測定写真

当院のベッドに寝ると急におなかが動くようになったり心地良かったりするのは以上のような理由が考えられます。

薬物治療では病気の根本を治癒できない

西洋医学では出てきた症状に対して薬が処方されます。 不安や動悸などには抗うつ剤、イライラには安定剤、めまいにはめまい止め、食欲不振には胃腸薬という具合です。しかし、悲しみ、倦怠感、性欲減退、難聴、心の病など治療薬のないもしくは効果のでにくい症状もあります。
西洋医学は対処的な治療が基本なので、病の原因を根本から治癒させるのではなく、基本的に症状を一時的に消して、生まれつき備わった自然治癒力によって身体が元に戻るのを待っているだけなのです。


鍼灸治療は、この自然治癒力を活性化させ、病を治癒させる力を発揮させるように、経絡に働きかけて、気のエネルギーを回復させます。薬物のような副作用もありません。