顎関節症は“美容だけでは終わらない”全身への影響
顎関節症は、単なる「あごの痛み」「口が開きにくい」という局所症状にとどまりません。
顎関節の歪みや筋緊張は、頭痛・肩こり・腰痛・自律神経の乱れ・ホルモンバランスの不調など、 全身の症状に影響する可能性があります。
それにもかかわらず、顎関節症の重要性は一般に十分理解されていません。
なぜ重要性が見過ごされているのか
多くの医療従事者(医師・歯科医師・鍼灸師)でさえ、顎関節症が全身に及ぼす影響を深く認識していないのが現状です。
その理由のひとつが、「顎関節症は歯科口腔外科の疾患」という枠組みで捉えられてしまっていること。
つまり、顎関節が身体全体のバランスに及ぼす影響を、各診療領域で横断的に共有できていないのです。
ボトックス注射と鍼灸治療の比較
顎関節症の治療法として、ボトックス注射と鍼灸治療はどちらも筋緊張を和らげる点で注目されています。
しかし、作用の仕組みや得意分野には大きな違いがあります。
| ボトックス注射 | 鍼灸治療 | |
| 効果のポイント | 過度に緊張した咬筋を弱め、筋肥大を抑える | 咬筋だけでなく、首・肩・背中・自律神経まで総合的に調整 |
| メリット | 即効性がある、エラ張りの美容目的でも利用される | 顎の動きの改善、慢性化した筋緊張に強い、全身症状の改善にも対応 |
| デメリット | 効果は一時的(3〜6ヶ月)、繰り返し注射が必要 | 即効性はあるが、数回の施術での調整が必要 |
| リスク | 過度の筋力低下により噛む力が不安定になる場合がある | 副作用が少なく、身体負担が小さい |
| 全身調整 | ×(局所的な効果が中心) | ◎(顎と体の連動を整える) |
目的に応じた使い分けが大切
- 美容目的や筋肥大の軽減 ⇒ ボトックス注射
- 根本改善・全身調整・慢性化した顎関節症 ⇒ 鍼灸治療
まずは「全身から見る顎関節症治療」を
顎関節症は、美容面の悩みだけではなく、
日常生活の質を下げるさまざまな不調と関係しています。
顎・首・肩・姿勢・自律神経のバランスまで整えることが、根本改善への近道です。
当院では、顎関節そのものだけでなく、
全身のつながりを重視した鍼灸施術を中心に、
丁寧に症状を評価し改善へ導きます。
まずは副作用の少ない鍼灸治療から試してみてはいかがでしょうか。