春のイライラ ほっておかないほうがよいわけ
東洋医学では季節と経絡とが関係しあい、
その経絡は感情の変化に密接かかわっています。
特に春は肝経という経絡が変動しやすくなります。
この肝経は喜思憂恐怒のうち怒にかかわりがあります。
ということは春は怒りやすくなりやすい(イライラしやすい)
季節ということになります。
肝経の経絡が強くなりすぎたりすると
いらいらして怒りっぽくなり
逆に弱いと
くよくよしたり優柔不断になったりします。
今日の患者さん30代女性 主訴は「うつ」の方
気分の変動が激しく、悲しくなったり、イライラしたり、落ちこみのある方です。
脈やお腹の状態から
肝経は実、その相克(逆側)にある肺経は虚でした。
確認すると最近はイライラすることが多いとのこと。
適切に
肝経の邪実(コリ)を取り去ってあげると
イライラしなくなり気分は落ち着きます。
この方の足の指こんな感じでした。(私で再現しています)
指が緊張して軽く曲がっているのが分かりますか。
こんな方は肝の変動が大きい傾向があります。
このように足をみてその人の性格が分かりことがあります。
気分は経絡の変動で一番で現れやすい症状です。
(職場などのストレスによるイライラも一緒)
ここで適切な治療をすることができれば、
大きな病いになりません。
逆にこの状態をほっておくと
(例)緑内障のような眼の異常
四十肩のような筋肉の異常、
頭痛、睡眠障害、不妊症、ホルモン分泌異常、月経困難、チョコレート嚢腫、腫瘍など
のように形のある病いとなって現れます。
こうなると治すのも簡単ではありません。
病いは未病のうちに(小さいうちに)治したほうが手間もかからずお得です。
春のイライラほっておいてはいけません。
たまはりきゅう院 院長 田巻和洋
この投稿へのトラックバック
トラックバックはありません。
- トラックバック URL
この投稿へのコメント